「買い占め」の消費者心理

-ローリングストック(回転式備蓄)のすすめ-

2020.3.1

「新型コロナウイルス」に関して、一部の情報はデマだと分かっていながらも翻弄される国民に冷静な判断を求めるのは無理なのでしょうか。

 

当初はマスクを買い占め、高値で転売する状況が見られましたが、今ではトイレットペーパーやペーパータオル、BOXティッシュといった紙製品を転売目的ではなく、家庭用に買い占める動きが起きています。

推測するに、「自分が買わずにいて、他者が買い占めてしまったら、いざ自分が欲しい時に入手困難なのではないかという不安」からの衝動ということ・・・。

 

メディアを通じて専門家とされるゲストが「マスクと手洗い(消毒)を・・・」という発言をした時点で、当該商品が品薄になることは予測でき、非常時には、販売に関する個数制限を最初から設ける仕組みがあっても良いのではないかと、買い占めが起こるたびに感じています。正しい情報であっても非常時の消費者心理を考えると、消費者の過剰な「買い占め」行動を予め制御するべきではないでしょうか。

消費者が正しい情報に対して敏感になることは必要です。

ただし、不安を煽る情報に、正確性が確認されないまま振り回されるのではなく、通常の防災意識に立ち戻って欲しいと思います。

防災(災害に備える行動)でお勧めしているのは、「ローリングストック(回転式備蓄):ローリング(回転)+ストック(備蓄)」の考え方です。

必要以上にストックを持たず、消費した(食べた/使いきった)分を買い足すということを習慣づければ、スッキリとした生活を送ることができます。

 

環境省の食品ロスポータルサイト(http://www.env.go.jp/recycle/foodloss/general.html#EN1)によると、日本では約643万トン(平成28年度)の食品ロスがあり、うち事業者から約352万トン、家庭から約291万トンと推計されています。

家庭が4割以上を占めているということからも、中には必要以上に買い込み、消費期限切れや品質低下、家庭では消費しきれない量により廃棄していることが推測できます。

 

今回のように経験のない感染症の広がりの事態を受け、製造工場の一時的な停止で食品や生活用品が店頭から無くなってしまうのではないかという不安、在宅する家族が増え、食品や生活用品が平時よりも多く消費されることへの備え等、事情はあると思います。

 

とはいえ、過剰ストックを持つことは、必要な人に行き渡らないだけではなく、環境問題にもつながる可能性があることを考え、冷静な判断をすることが求められます。

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